研究助成

2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)

健康長寿社会の実現に向けた筋力トレーニング効果の獲得分子基盤の解明とその制御

研究題目 健康長寿社会の実現に向けた筋力トレーニング効果の獲得分子基盤の解明とその制御
年度/助成プログラム 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
所属 熊本大学 発生医学研究所 筋発生再生分野
氏名 小野 悠介
キーワード 骨格筋 / 筋記憶 / エピジェネティクス / 筋力トレーニング / 筋適応
研究結果概要 個人の健康は生活習慣などの環境因子により大きく影響を受け、その結果、後期ライフステージには疾患発症リスクに個人差が生まれる。健康長寿社会を実現する上で、健康や疾患発症リスクの個人差を形成する分子基盤を科学的に明らかにすることは極めて重要である。継続的な筋力トレーニングを行う鍛錬者は、たとえ長期入院等により筋量を喪失してもトレーニングを再開すると効率良く筋量を回復させることができる。この現象は、骨格筋がかつての経験を記憶して維持する性質変化としてマッスルメモリーの概念で説明される。本研究では、運動習慣により形成されるマッスルメモリーが運動器疾患・代謝性疾患の発症リスクの多様性を生み出す土台になる可能性を検証した。その結果、マッスルメモリーは長期に渡って維持されていることを見出し、運動器疾患・代謝性疾患と関連する可能性が示唆された。今後、その分子基盤の解明に取り組む。
公表論文 1. Nakamura K, Ortuste-Quiroga HP, Horii N, Fujimaki S, Moroishi T, Nakayama KI, Hino S, Saito Y, Nishino I, Ono Y. Iron supplementation alleviates pathologies in a mouse model of facioscapulohumeral muscular dystrophy. J Clin Invest 2025 Jul 1;135(17):e181881.

2. Kitajima Y, Yoshioka K, Mikumo Y, Ohki S, Maehara K, Ohkawa Y, Ono Y. Loss of Tob1 promotes muscle regeneration through muscle stem cell expansion. J Cell Sci. 2024 Aug 1;137(15):jcs261886.