研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
超早期がん微小環境の分子機序解明によるがん予防法の開発
| 研究題目 | 超早期がん微小環境の分子機序解明によるがん予防法の開発 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 金沢大学 がん進展制御研究所 分子病態研究分野 |
| 氏名 | 後藤 典子 |
| キーワード | 超早期がん / がん微小環境 / がん幹細胞 / 早期診断マーカー / セルピン |
| 研究結果概要 | 超早期がん幹細胞ニッチの構成要素の一つである血管内皮細胞に着目し、その役割を解析した。その結果、がん細胞が肺へ転移した直後の超早期血管内皮細胞からセルピンが産生され、がん幹細胞性および治療抵抗性を誘導することを明らかにした。 さらに、閉経前乳がん発症の早期診断マーカーとしてFRS2βの有用性を検証した。FRS2βは、乳がん発症直前の乳腺上皮およびマウス血清中のエクソソームで発現が上昇していた。また、FRS2βがPTBドメインを介してErbB2と、C末端領域を介してIKKβと結合することを見出し、その分子機構を解明した。 機能解析の結果、FRS2βは乳腺前駆細胞に発現し、女性ホルモン刺激下でNF-κBを活性化することでサイトカイン産生を促進し、乳腺細胞の増殖および組織再生を誘導することが明らかとなった。 さらに、FRS2β欠損マウスでは乳腺腫瘍の増殖が著しく抑制されたが、閉経後乳がんを模倣した女性ホルモン非依存的環境下において、急激な腫瘍増大が見られた。FRS2β欠損マウスは、閉経後乳がんの超早期微小環境を解析する良いモデルマウスになる。 |
| 公表論文 |
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