研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
ウイルス感染おける細胞老化の役割の解明
| 研究題目 | ウイルス感染おける細胞老化の役割の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
| 所属 | 山口大学 医学系研究科 薬理学講座 |
| 氏名 | 辻 竣也 |
| キーワード | 細胞老化 / 新型コロナウイルス / 感染症 / γδT細胞 |
| 研究結果概要 | 我々は、新型コロナウイルス感染により、感染局所で細胞老化が起こることを報告した。しかしウイルス感染誘導性の老化細胞の生体内での意義は依然として明らかになっていなかった。本研究助成金のご支援を受け、「ウイルス感染により誘導された老化細胞が生体に与える影響」の検討を進めた。我々は、新型コロナウイルス(マウス適合株: MA10)をマウスに感染させると、嗅粘膜において老化細胞が出現することを見出した。そこで、ウイルス感染誘導性老化細胞と嗅覚異常の関連を調査した。p16/p21欠損マウスや、老化細胞除去薬を用いて、感染マウスから老化細胞を除去した。すると、炎症反応が持続しなくなり、嗅覚異常も改善することを見出した。さらに、Long COVID患者の嗅覚異常に関連する可能性が報告されているγδT細胞と、老化細胞の関連を検討したところ、老化細胞の除去で感染後のγδT細胞の集積が抑制された。次にγδT細胞の中和抗体を投与したところ、IL-17Aが顕著に低下し、嗅覚異常も回復することを明らかにした。 |
| 公表論文 |
Senescence-like cells recruit γδ T cells to drive prolonged hyposmia after SARS-CoV-2 infection in mice EMBO Reports 2026 May;27(10):2526-2548. doi: 10.1038/s44319-026-00769-6. Epub 2026 Apr 10. |
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