研究助成

2023年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ホップ)

脳内マクロファージサブタイプの機能分離解析に基づく中枢神経系疾患発症メカニズムの理解と新規治療法の創出

研究題目 脳内マクロファージサブタイプの機能分離解析に基づく中枢神経系疾患発症メカニズムの理解と新規治療法の創出
年度/助成プログラム 2023年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ホップ)
所属 九州大学 生体防御医学研究所 分子神経免疫学分野
氏名 増田 隆博
キーワード ミクログリア / 脳境界マクロファージ / 脳 / 疾患
研究結果概要 本研究では、脳実質内に存在するミクログリアや、髄膜などの境界領域に存在する脳境界マクロファージといった様々な脳内マクロファージサブタイプに焦点を絞って、その機能的多様性と相互作用機構を解明した。特に、ミクログリアと神経細胞間におけるHex-GM2-MGL2経路を介したクロストークが脳恒常性維持に重要であることを初めて示した。また、硬膜に存在する脳境界マクロファージが独自の免疫応答を担う新規サブセットであることを明らかにした。さらに、IRF8とMAFBが中枢神経系常在マクロファージにおいて異なる転写制御機構を駆動し、細胞特異的機能分化に寄与することを示した。これらの結果は、脳内免疫環境の統合的理解に寄与するものである。
公表論文 1. The astrocytic ensemble acts as a multiday trace to stabilize memory.Nature 2025, 648(8092):146-156. doi: 10.1038/s41586-025-09619-2.
2. Cyclin-dependent kinase inhibitor 1A mediates mouse line- and fate-dependent cellular responses in Cx3cr1-Cre genetic tools.Cell Rep. 2025, 44(9):116267. doi: 10.1016/j.celrep.2025.116267
3. Microglia-neuron crosstalk through Hex-GM2-MGL2 maintains brain homeostasis. Nature. 2025, 646(8086):913-924. doi: 10.1038/s41586-025-09477-y.
4. Extrasinusoidal macrophages are a distinct subset of immunologically active dural macrophages. Sci Immunol. 2024, 9(102):eadh1129. doi: 10.1126/sciimmunol.adh1129.
5. IRF8 and MAFB drive distinct transcriptional machineries in different resident macrophages of the central nervous system. Commun Biol. 2024, 7(1):896. doi: 10.1038/s42003-024-06607-6.