研究助成

2023年度 高等学校理科教育振興助成

「生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養う」ための総合的な環境教育プログラムの開発とその普及

研究題目 「生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養う」ための総合的な環境教育プログラムの開発とその普及
年度/助成プログラム 2023年度 高等学校理科教育振興助成
所属 札幌日本大学高等学校
氏名 村山 一将
キーワード 環境DNA / 森林 / 環境評価 / 環境教育 / 遺伝子解析
研究結果概要 住宅地に近接する自然公園「厚別南緑地」を対象として,環境DNA解析を用いた環境評価と,その取組を基盤とした環境教育プログラムの開発を進めた。2023年度は,毎木調査を継続するとともに,DNA解析技術の研修として細菌を対象とした網羅的解析実習を行った。毎木調査の結果から,調査地では大型哺乳類の侵入抑制が樹種多様性や豊富なバイオマスの維持に関与しているという仮説を立て,2024年度に環境DNA解析を導入した。予備実験ではヒトDNAのみが検出されるなど課題も生じたが,採水・現場ろ過・PCR条件等を改善し,再調査を実施した結果,調査地ではエゾシカ・アライグマが検出されず,仮説を概ね支持する結果が得られた。一方,網羅的解析には精度や継続運用上の課題も明らかとなったため,2025年度には研究構想を再検討し,優占樹種の遺伝的多様性解析および定量PCRによる単一種解析へと研究を発展させた。また,国際学会(AABE 2024)での研究発表を契機としてフィリピンの高校との共同研究が立ち上がり,オンラインでの研究交流や相互訪問を進めている。
公表論文