研究助成
2023年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ステップ)
細菌の感染戦略が切り拓く新規ユビキチン制御機構の解明
| 研究題目 | 細菌の感染戦略が切り拓く新規ユビキチン制御機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ビジョナリーリサーチ継続助成(ステップ) |
| 所属 | 岐阜大学 医学部 医学系研究科 病原体制御学分野 |
| 氏名 | 久堀 智子 |
| キーワード | 病原細菌 / ユビキチン / エフェクター / レジオネラ / 感染 |
| 研究結果概要 | 病原細菌レジオネラは多様なユビキチンリガーゼの機能を駆使し、感染宿主細胞のユビキチンシステムを撹乱するとともに、ユビキチン修飾を通じて細胞システムを操作することが知られている。レジオネラが細胞内で生存・増殖する場である液胞の構築には、細胞の膜輸送系が関与しており、膜輸送の制御に関わるRab GTPase群の働きを巧妙に操作することでレジオネラは増殖のニッチを作り上げることが示されてきた。本研究課題の遂行により、レジオネラがユビキチン修飾を介して Rab10の細胞内局在を操作することで増殖に有利な環境を築くことが明らかとなった。レジオネラユビキチンリガーゼのひとつである SdcB は、特殊な働きをする他のレジオネラユビキチンリガーゼと協調的に働き、Rab10 をポリユビキチン化することでレジオネラ液胞に係留することを示した。さらに、SdcBの酵素活性を上流から抑制するトランスグルタミナーゼ MavC を同定した。これらの結果は、感染のステージに応じてレジオネラが多くのエフェクタータンパク質を多層的に作用させ、増殖ニッチを改変・維持する戦略を持つことを示すものである。 |
| 公表論文 |
Manipulation of nonclassical ubiquitin signaling by pathogenic bacteria. Current Opinion in Microbiology. 2026 June, 91, 102756. doi: 10.1016/j.mib.2026.102756 (*Corresponding author) Legionella employs the multimodal ubiquitination of Sec22b to modulate SNARE pairing. iScience. 2026 Jan 16;29(1):114341. doi: 10.1016/j.isci.2025.114341. Phosphatidic acid production on the vacuole harboring Legionella pneumophila is a signal for recognition of interferon-induced GTPases. Proc Natl Acad Sci U S A. 2025 Aug 12;122(32):e2420096122. doi: 10.1073/pnas.2420096122. Subversion of the host endocytic pathway by Legionella pneumophila-mediated ubiquitination of Rab5. J Cell Biol. 2025 Apr 7;224(4):e202406159. doi: 10.1083/jcb.202406159. (*Corresponding author) Multi-tiered actions of Legionella effectors to modulate host Rab10 dynamics eLife 2024 12:RP89002 https://doi.org/10.7554/eLife.89002.3 (*Corresponding author) |
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