研究助成

2024年度 高等学校理科教育振興助成

環境にやさしく、雑草を減らす ~コーヒー豆かすの除草効果について~

研究題目 環境にやさしく、雑草を減らす ~コーヒー豆かすの除草効果について~
年度/助成プログラム 2024年度 高等学校理科教育振興助成
所属 山脇学園高等学校
氏名 福満 晋
キーワード コーヒー豆かす / 雑草 / 除草作用 / カフェイン / 二酸化炭素
研究結果概要 ほとんどのコーヒー豆かすは廃棄物として燃やされている。本研究はコーヒーかすを使って畑や庭の雑草を生えなくする方法を考えたい。この方法が実用化できればごみとして廃棄されるコーヒーかすのほとんどを再生し、ホームセンターなどで販売することができる。これにより燃やされるコーヒーかすを減らし、日本で年間150万トン発生している二酸化炭素の量を削減することができる。
本研究からわかったこと。
(1)含まれるカフェインが雑草を生えなくする主な原因であるが、他にも土壌の水分量の増減が大きくなることや、窒素肥料分を減少させることなどがわかった。
(2)コーヒーかす5.0kg/m2またはコーヒーかす2.5kg/m2+サリチル酸0.4gで雑草を生えなくできる。
(3)コーヒーかす1.0kg/m2+サリチル酸0.4gで野菜を育て、雑草を生えなくすることができる。
(4)コーヒーかすは腐りにくく土壌中で分解され肥料となるまでに1年以上かかる。この期
間は雑草に対して抑制効果が持続する。
今後は雑草を生えなくできる製品の実用化について取り組みたい。 
公表論文