1953年、武田薬品工業(株)社長六代武田長兵衞氏は、五代武田長兵衞氏(武田和敬翁)の発意を受けて、創業170周年の記念事業として、我が国医学界の優れた研究者に対する褒賞として「武田医学賞」を贈ることを決め、翌1954年にその第1回目が大阪大学教授 久留 勝 博士に贈呈されました。以来、武田長兵衞氏ならびに武田薬品工業(株)の善意により継続され、1963年、武田科学振興財団の設立とともに財団事業として継承されています。現在は、毎年推薦された多数の候補者の中から当財団の選考委員会で受賞者2名を決定しています。各年度の受賞者はその当時の医学界の優れた研究者として、また対象となった研究は医学界への貢献度が高く評価されています。
武田医学賞贈呈式
毎年11月にオークラ東京において武田医学賞贈呈式を開催しています。当財団 飯澤理事長の挨拶、永井良三選考委員長による選考経過報告のあと、武田京子会長から受賞者に賞状、賞牌(メダル)、楯および副賞が贈られます。その後、受賞者から研究業績についての講演が行われます。